「待つ」子育てのすすめ【つい手を出してしまう前に】

こんにちは、走る園長です。

前回は子どもの「やりたい!」を引き出す環境づくりについてお話ししました。今回はそれと深く関わる「待つ」ことについてです。

子育てで「待つことが大切」とよく言われます。でも、これが本当に難しいんですよね。今回は専門家としてではなく、後悔ばかりしている一人のパパとして、本音でお伝えします。


「待つ場面」は毎日やってくる

衣服の着脱、食事の時間、お片付け。子どもを待つ時間は、毎日さまざまな場面でやってきます。

「待つことが大切なのはわかっている。でも、日々の生活の流れの中で、常に子どものペースに合わせるなんて本当に難しい。」

これが多くの親の本音ではないでしょうか。私もまったく同じです。

かといって、全部を大人がやってしまうのは子どもの自立を妨げる。それもわかっている。このジレンマに、毎日悩まされますよね。


まず、頑張りすぎなくていい

最初にお伝えしたいことがあります。

私は基本的に、それぞれの家庭で、できる範囲で子どものペースに合わせてあげればいいと思っています。

園と家庭では事情が違います。園は子どもの育ちを第一に時間を組めますが、家庭は朝の支度や仕事、家事に追われています。同じようにできなくて当たり前です。

正直に言うと、私自身、自分の娘たちに対して常に待ってあげられたなんてことは全くありません。むしろ「もう少し待ってあげればよかった」と後悔することの方が多いくらいです。

専門家だって、家では同じ。だからどうか、自分を責めないでください。


それでも「待つ」が大切な理由

頑張りすぎなくていい。でも、待つことの大切さは、やはり知っておいてほしいのです。

子どもを待つことは、長い目で見ると大きな意味を持ちます。

いつまでも大人が手を出していると、「大人が手伝わなければ前に進めない子」になってしまう可能性があります。

子どもが成長する中で、どこかで必ず「自分でできるようにならなければいけない場面」がやってきます。小さい頃から大人が手を出さずに待ち、子ども自身が「できた」という経験を積み重ねていれば、大きくなった時に「誰かに頼らなければ前に進めない」という可能性は低くなります。

待つことは、未来の自立への投資なのです。


無理なくできる「待つ」工夫

とはいえ、毎日完璧に待つのは不可能です。そこで、無理なくできる工夫を3つご紹介します。

①10分だけ早く準備する いつもより10分だけ余裕を持って準備を始める。たった10分でも、子どもを待てる心の余裕が生まれます。

②小さな選択肢を与える どんな小さなことでもいいので、子ども自身が決められる場面を作ります。

例えば、子どもが靴下を履きたくないと言い出したら「じゃあこっちとこっち、どっちにする?」と2種類用意しておく。前に進みたがらない時は「左手つなぐ?」「右の道から行ってみる?」と選ばせる。

自分で選んだことには、子どもは前向きになりやすいものです。

③時間がある時だけ、とことん合わせる 毎日は無理でも、時間に余裕がある時だけは子どものペースにとことん合わせてみる。子どもの世界をのぞいてみると、大人も意外と楽しめることがありますよ。


「待たねばならぬ」より「お互い様」

最後に、一番伝えたいことです。

待つことは大事。でも、日々の生活を流していくことだって大事なんです。

「待たねばならぬ!」と気負いすぎると、親も子も苦しくなります。それよりも「お互い様」くらいの気持ちで、肩の力を抜いてやっていくのが一番いいと、私は思っています。

できる日は待つ。できない日は仕方ない。そのくらいの緩さで、長く続けていきましょう。


まとめ

「待つ」子育てについてまとめます。

  • 待つのは難しい。できる範囲でOK、頑張りすぎない
  • でも待つことは子どもの自立への投資
  • 10分早く・小さな選択肢・時間がある時だけの工夫で十分
  • 「待たねばならぬ」より「お互い様」の気持ちで

専門家の私でも、後悔ばかりです。だから一緒に、ゆるくいきましょう。完璧な親じゃなくていいんです。

次回は子どもの自己肯定感を育てる声かけを書きます。ぜひまた読みにきてください!

走る園長より

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